2009/09/17

エコカーの祭典???~フランクフルトショー~

    

ドイツVolkswagen社は、フランクフルトモーターショー開幕前日の9月14
日、Volkswagenグループの発表会を開き、電気自動車のコンセプト車「E-up!」を発表した。2013年ごろの実用化を目指したコンセプト車で、Liイオン2次電池を搭載して航続距離130kmを実現した。Volkswagenグループ会長のMartin Winterkorn氏は「電気自動車の生産台数が現在のポロのレベルに達するのは早くても2020年ごろだろう。ガソリンやディーゼルを燃料とするクルマは中長距離では今後も主流だが、市街地ではE-up!のようなクルマがエンジン駆動のクルマを補完していくことになる。それが始まるのは2013年ごろと見ている」と述べた。

同コンセプト車は2011年の投入を予定している新しい小型車シリーズ「up!」をベースとしている。しかし、全長を3190mmに短縮して3+1のシートコンセプトを実現、より小型化した。全幅は1641mm、全高は1468mm、ホイールベースは2190mm。
前部に最高出力60kW、定格出力40kWのモータを搭載し、最大トルクは210N・m。スタートから100km/hまでは11.3秒で加速する。2次電池は質量が240kgであり、フロア下に搭載する。電池容量は18kWh、航続距離は130kmで、最高速度は135km/hとなる。パワートレーンは電気系と駆動系を一体化した「インテグラルドライブ」を採用し、全体の質量を140kgに抑えた。同社によればモータ、変速機、デファレンシャル、インバータ、DC-DCコンバータなどとまとめてモジュール化されている。ルーフは1.4m2の広さに太陽電池を埋め込んであり、さらにサンバイザーの裏にも太陽電池を搭載することで、面積を1.7m2に拡大できる。この電力によって停車中に車内換気用のファンを駆動させ、車内の温度上昇を抑える。

E-up!を説明した研究開発担当取締役Ulrich Hackenberg氏は「電気自動車だけでなく電動キックボードも開発している」とし、バックドアを開けて取り出した折り畳み型の電動キックボードも披露した。新しいモビリティに向けて同社はゼロエミッションの小型車両を複数開発しており、電動キックボードはその一つ。up!の後部シートを折りたたまずに収納でき、目的地に到着した後に短い距離をクルマなしで移動できることを狙った。

車のサイズがどんどん小さくなってきている。これからは軽スモールの時代なのだよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿