約２時間に渡るロタウィルスに罹患している子牛への点滴補助の間に、この子牛のロタウィルスを経口吸引してしまった、と考えられる。このウイルスは基本的には人畜共通感染症ではないとのことで、人への感染は考えにくいと思われがちだが、公的機関による試験的実験的な感染が証明されていないだけであって、実際には、私の周りでもホルスタイン牛舎から人へ感染した数例を知っている。このときから胸焼けするような、吐き気するような、みぞおち付近の何かスッキリしない違和感が現在25日も続いている。
2013年1月16日 一日中、体のだるさと共に、吐き気と胃の違和感がある。この日の御昼に御飯大盛にしたのを悔やんだ。口に指を突っ込むと、即座に吐くというのがわかっていたが、吐いた後の、苦しみを考えると我慢せざるを得なかった。
2013年1月17日 04:30
睡眠中に突如、激しい水性下痢に襲われた。あまりの激しさのため、トイレまでの時間的距離は２～３秒しかないにもかかわらず、どんなに肛門に力を入れても、持ち堪えることができなかった。これまでの下痢は睡眠中であろうが、なかろうが、トイレまで間に合うのだがそれは、下腹部あたりの腹痛で目覚めて、トイレに到着し、便が排出されるまで時間が稼げたからだが、今回は違った。予告無しに即座に、肛門まで水性下痢便が到達してしまうのだった。その後、長くても１０分おきにトイレに向うことを余儀なくされた。余りの間隔の短さに、通院は不可能と思われた。みぞおち付近の違和感とともに、断続的な締め付けれるような痛みがあり、耐え切れず、唸ってしまう。これは尋常な今までの様な下痢ではなかった。便の性状は、ほとんどが黄白色の水となっている。便器の水には、みかんの粒々状の白い何かが浮いていて、恐らく、ウィルスに冒された胃壁が削り落とされたものではないかと思う。臭いはヨーグルト系の酸味のある、鼻に衝くものだ。下着に残っていたのは、水分を濾された甘酒の酒粕のようでもある。記憶の中でどこかで嗅いだような気がしてならない、そうだ、乳児の便の臭いだったと記憶する。食べ物は吐き気のあまり摂る気が起こらない、唯一ポカリスエットのようなものだけしか口にできなかった。妙に喉が渇き、夜昼問わず、ポカリスエットやら湯冷ましやらを口にしないと渇きに耐えられなかった。
2013年1月18～23日
数分間隔で教われる激しい水性下痢、終始みぞおち付近の不快感、断続的な締め付けられるような痛みが続いた。
食事が摂れないので、体重が4kg減少した。（70kg → 66kg）
歩くとふらつく。
2013年1月24日
激しい水性下痢の症状は見られない。
便の色は通常通りに戻ったが、途切れ途切れで形状は元通りではない。
胃には吐き気が残っている。
排便時に下腹部に痛みを感じる、腸内活動は罹患前にはまだ戻っていない。
食事が摂れて来たので、体重は戻りつつある。
ロタウィルスは乳幼児期に罹患してしまい、以後は、ウィルス感染しても発症しないとされているが、体力が低下している、あまりにも長時間ウィルスに暴露されているとその限りではないらしい。
人畜間では感染しないとは証明されていないために、未だに共通感染症として位置づけられていないらしい。
ロタウィルスは寒さ、乾燥を好むため、この時期1月～3月に繁殖しやすいらしい。
ほとんどの人は乳幼児のウィルス性胃腸炎と認識していて、大人には罹患しにくいと考えられているらしい。
現在のところ、特効薬はないらしい。
ウィルスは車輪状であることからrota（Latin）と名づけれたらしい。
小児性コレラというのが一般的呼称らしい。
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Multiple_rotavirus_particles.jpg
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Rotavirus_replication.png
