動物は腸に住んでいる細菌に行動を操られているとか、細菌のいろいろな仮説が実験で検証されてきている。
人の細胞は67兆、人に住む細菌は100兆、圧倒的に細菌が多い。
地球上で最も古い存在、どんな環境でも生きられる、火山の高温、硫黄環境、無酸素…空気中の細菌が核となり水蒸気があつまり、雨となって地表に落ちる、地球上に細菌のない所はない。つまり、無酸素環境である腸内でも生きていける。
ショウジョウバエは、76%が同じ腸内細菌を持つパートナーを選択する。
パプアニューギニア高地人の食事はサツマイモだけなのに身体は筋肉質であるのは、でんぷん質をたんぱく質に変える、窒素固定菌を腸内にあり代々受け継いでいるから。これは土を食していたのではなくて、偶然、自然界の細菌が体内に取り込まれた。
海外では産道を通らない帝王切開で生まれた赤ちゃんには、母親の便をミルクに混ぜて、腸内環境を改善している、でも日本人は体から出たものを悪、汚らわしいものとしてとらえているから抵抗ありだろう。
病原性大腸菌などが体内に入ると、細菌が宿主に指令を出して、攻撃、排除(排泄)させる。
アスリートには筋肉疲労で生じる乳酸をぶどう糖に変える腸内細菌を保有している、なので極限の疲労状態でもエネルギーを生成してパフォーマンスを発揮することができる(後編)。